今の時代だと『お金』が当然のように存在していますね

でも、昔はお金を作るのにも資源やコスト、信頼が必要だったので必ずしも『お金』が用いられているわけではありませんでした

そのような状態からの転機となったのがこの時期です

鎌倉時代になると宋から宋銭が輸入されるようになりました

外国からお金を輸入するというのは現在からすると少し不思議な感じかもしれません

しかし、製造コストや、一定のクオリティを持った銭を十分な量、作るのはなかなか難しかったんですね

そんなときにその状況を打開したのが宋からの輸入銭なんです

この宋銭の登場によってそれまで物納されていた年貢が銭納に変わっていきます

また、為替が発達し、遠隔地間の取引で利用されるようになりました

さらに、銭の普及によりとある職業が誕生しました

借上です

これは要するに金融業者ですね

当たり前の話ですが、お金があって始めて金融業者は存在します

この宋からの銭の輸入によって金融業が成立するようになったんです